最上級の品質を誇るセラミックコーティングは、認知度が高まるにつれて施工する人が増えてきている人気の商品です。施工を検討しているものの、さまざまな種類があり、どれがおすすめなのか分からないという方もいるのではないでしょうか。
また、施工しやすいように改良された市販のセラミック商品も発売されており、施工時の注意点や専門店との違いも気になるのではないでしょうか。今回は、専門店で施工できるセラミック商品の紹介を中心に、DIY施工の注意点などについて分かりやすく解説していきます。
・セラミックコーティング剤のランキングは溶剤の濃度で決まる
・専門店で施工できる最強のセラミックコーティング
・セラミック施工のメリット・デメリット
・市販のセラミック商品を自分で施工する際に知っておくべきこと
・セラミックコーティングに関するよくある質問
セラミックコーティング剤のランキングは溶剤の濃度で決まる
最上級の品質を誇るセラミックコーティングですが、現在の主流であるガラスコーティングと全く別物の商品というわけではありません。中には、ガラスコーティングと全く同じ成分のセラミック商品も存在します。
そのため「セラミック商品=一般的なガラスコートよりも品質を良くしたもの」という考えが正解と言えるでしょう。セラミックコーティングに明確な基準はありません。
コーティングの品質に大きく影響するのが「溶剤に含まれる成分の濃度」です。一般的に、濃度が高いほど耐久性や効果が高まります。商品を比較する際には、含まれる成分とその濃度をチェックしてみましょう。
セラミックコーティングで後悔しないために知っておくべきデメリット |
専門店で施工できる最強のセラミックコーティング
コーティング剤に含まれる成分が濃いほど、効果や寿命が優れたものになる一方で、施工が難しくなります。徹底した下地処理が大前提なのはもちろん、溶剤の塗布に関しても施工知識と豊富な経験が求められます。
そのため、専門店で施工できるプロ仕様の商品は、基本的に市販されていません。ここでは、国内の専門店で施工できる最強のセラミックコーティングについて、詳しく解説していきます。施工メニューを決めていない方は参考にしてみてください。
【System X】 System X MaxG+
当社が提供する「System X(システムエックス)」は、アメリカの航空宇宙産業に特化した、コーティングの研究開発会社によって開発された商品です。もとは、車とは比べ物にならないほど過酷な環境で使用される、飛行機や船などを対象としていました。
一番の特徴と言えるのが「圧倒的な被膜の厚み」で、紫外線・塩水・摩擦といったあらゆる脅威からボディを保護します。徹底した下地処理と組み合わせることにより深みのある美しい光沢も実感できます。セルフクリーニング効果も優れており、キレイな状態を長く維持できる高品質なセラミックコーティングです。
System Xでは、商品だけでなく「提案力」と「技術力」も徹底しており、豊富な施工経験とスキルを兼ね備えた専門店しか認定していません。依頼したお店のレベルが低く後悔するようなこともなく、メンテナンスも充実しているため安心です。
SystemXセラミックコーティング |
【FEYNLAB】 FEYNLAB HEAL PLUS
FEYNLAB(ファインラボ)は、世界で初めてセラミック被膜ガラスコーティングを開発したブランドで、20年以上の実績を誇ります。他の商品にはない一番の特徴が「自己修復性能」です。
コーティング被膜に拭き傷などが付いてしまった際に、ボディ表面の熱により傷を元通りに修復できます。濃色車で細かい線傷によるくすみなどが気になるという方におすすめの商品と言えるでしょう。
【Adam’s Polishes Japan】 Graphene Ceramic Coating
Adam’s Polishes(アダムスポリッシュ)は、アメリカの総合カーケア用品ブランドで、世界中で多くの人から支持を受けています。数ある商品の中でも特に注目を集めているのが「グラフェンセラミックコーティング」です。
グラフェンとは、炭素原子が結合した薄いシートのようなもので、ダイヤモンド並みの強度を誇ります。強固な被膜を形成するため耐久性に優れており、深みのある艶も特徴です。
また、普段のお手入れに使用できるグッズも数多く販売されており、誰でも簡単に洗車後のメンテナンスができることも魅力と言えるでしょう。
【Ceramic Pro】 Ceramic Pro9H
Ceramic Pro(セラミックプロ)は、世界80ヵ国以上で施工されているブランドで、車だけでなく、バイクや船舶などの商品も開発しています。
Ceramic Pro9Hは、独自技術「ナノセラミックテクノロジー」で開発された商品で、耐薬品性と耐擦傷性の高さが特徴です。ボディコート以外にもシートやプラスティック素材を保護する商品も提供しています。
【GTECHNIQ社】 CRYSTAL SERUM BLACK
Gtechniq(ジーテニック)は、イギリスのセラミックコーティングメーカーで、欧州を中心に世界50か国以上で施工実績があります。
CRYSTAL SERUM BLACKは、ベースコート1層とトップコート2層の計3層で形成され、強い耐久性と超撥水性能が特徴です。水をかけるだけで汚れを洗い流せるため、お手入れのしやすさを重視したい方におすすめです。
セラミック施工のメリット・デメリット
専門店で施工できるおすすめのセラミック商品を紹介してきましたが、施工において良いことばかりというわけではありません。
施工で後悔しないためには、デメリットについても理解しておくことが大切です。ここでは、セラミック商品のメリット・デメリットについて解説していきます。
セラミックコーティング施工のメリット
セラミックコーティングを施工するメリットは、主に3つあります。
・耐薬品性能にも優れており耐久性が高い
・被膜が厚く深い艶を実感できる
セラミックコーティングの被膜は、鉛筆硬度で9H~10Hと非常に硬く、高い耐擦り性能を発揮します。ちょっとした摩擦では傷が入らないため、拭き傷などによるくすみを防止できます。
また、耐薬品性能も高く、紫外線・酸性雨・融雪剤といった物質から、ボディを長期間守れる耐久性を兼ね備えています。ガラスコーティングよりも被膜が厚く、深みのある艶が大きな魅力と言えるでしょう。
ただし、ボディの光沢に関しては溶剤を塗布する前の下地処理作業(不純物の除去や磨き作業など)が大きく影響します。圧倒的な仕上がりを求める方は、専門店で施工するようにしましょう。
セラミックコーティング施工のデメリット
セラミックコーティングを施工するデメリットは、主に3つあります。
・雨染みや飛び石を完全に防げるわけではない
・施工店のレベルによって差が生まれやすい
セラミックコーティングは、溶剤費が高いだけでなく施工に時間がかかるため、他のコーティング商品と比べて施工費用が高額です。ガラスコートの相場が5~15万円なのに対して、セラミックコートの相場は12~25万円となります。
効果に関しては、高い防汚性能や耐擦り性能を兼ね備えているものの、セラミック商品だからお手入れ不要というわけではありません。車の駐車環境によっては雨染みができてしまう恐れがあり、飛び石に関しても完全に防げるわけではありません。
セラミックコーティングの効果や仕上がりを十分に体感するには、施工経験が豊富で下地処理技術の高いお店を選ぶ必要があります。だれでも簡単に施工できる商品ではないため、施工店も慎重に検討しましょう。
セラミックコーティングとは?メリット・デメリットや価格相場について解説 |
市販のセラミック商品を自分で施工する際に知っておくべきこと
近年では、誰でも施工できるように改良されたセラミック商品が多く販売されています。専門店で施工するよりも費用を抑えられるため、DIY施工する人も少なくありません。
ただし、費用ばかりを気にしすぎてしまうと、仕上がりや効果に納得できない可能性もあるため注意が必要です。ここでは、自分でコーティング施工する前に知っておくべきことや作業する際の注意点について解説していきます。
DIY施工と専門店での施工の違い
DIY施工と専門店の施工では「自分で塗るかプロに塗ってもらうかの違い」といった認識の人がほとんどです。しかしながら、仮に同じ商品であったとしても、以下のような違いが生まれます。
・仕上がり時の輝きや艶が違う
・コーティングの寿命や効果が違う
・適切なメンテナンスを定期的に受けられる
・万が一のトラブルがおきた際も柔軟に対応してもらえる
コーティングの仕上がりや効果は、商品によってことなりますが、最も大きく影響するのが「下地処理」です。下地処理とはコーティング剤を塗布する前の作業で、不純物の除去やボディ磨きなどを行います。
専門店ではライトを当てなければ見えないような細かい線傷まで磨き、ミクロンレベルで表面の凹凸をなくしていきます。そのため、コーティング被膜の密着度が大きく上がり、光が均一に反射されることで美しい光沢が生まれます。DIY施工では体感できないレベルと言えるでしょう。
徹底した下地処理の後は、コーティング施工に最適な環境下で丁寧に施工していくため、同じ商品であったとしても寿命や効果に圧倒的な差が生じます。施工後に関しても、ボディの状態に合わせたアフターメンテナンスが受けられるため、長く効果を実感できます。
自分で施工する場合の注意点
セラミック商品をDIY施工する場合、専門店のような下地処理ができないため、ボディの肌が整っていません。また、施工に適した環境下でないことから、施工に失敗する可能性も少なからずあります。施工する際には、以下のポイントを意識して作業を進めていきましょう。
・手洗い洗車でボディをキレイにしてから施工する
・1パネルずつ施工していく
・炎天下での施工は避ける
「そんなに汚れていないから」と、ボディを軽く拭いただけで施工を始める人がいますが洗車してから施工するようにしましょう。細かい砂埃が付着したまま施工すると、汚れを引きずってしまい、傷だらけになってしまいます。
コーティング剤を一気に塗り広げてしまうと、拭き取るまえに乾いてしまいムラができてしまう可能性があります。「ボンネット→右バンパー→フロントドア1枚」といったように、1パネルずつ施工していきましょう。
炎天下では、ボディが熱くなり溶剤がすぐに乾いてしまうため、屋根下での施工をおすすめします。屋根がない場合は曇りの日に作業するようにしましょう。
セラミックコーティングのメンテナンスを自分でする方法や注意点を解説! |
セラミック商品は全ての人におすすめできるわけではない
コーティングにはさまざまな商品がありますが、愛車のお手入れ頻度や駐車環境などによって最適なコーティングが異なります。ここでは、各シチュエーション別でどのようなコーティングがおすすめなのか解説していきます。
・高品質なコーティングでも、すぐに劣化してしまう可能性が高いため、費用の安いコーティングを半年~1年に1回施工するのがおすすめ。ガラスコートやセラミックコートを施工する場合は、1~2週間に1回の手洗い洗車を推奨。
・屋内駐車で洗車は数ヵ月に1回のペース
・耐久性の高いガラスコーティングかセラミックコーティングで、アフターメンテナンスや保証が充実しているメニューがおすすめ。半年~1年に1回のペースでのメンテナンスを推奨
・耐久性や艶を重視したい人
・セラミックコーティングがおすすめ
あくまでも一例ではあるものの、汚れやすい環境であまりお手入れしないという人は、セラミックコーティングの効果や魅力を十分に体感できない可能性があります。セラミック商品でも全くお手入れをしなければ、劣化が早まってしまいコスパが悪くなるためです。
「セラミックコーティングだから一切お手入れ不要!」といった広告などもありますが、どのようなコーティングでもお手入れなしではすぐに劣化してしまいます。お手入れが苦手という場合は、アフターケアとして手洗い洗車をしているお店を選ぶようにしましょう。
セラミックコーティングに関するよくある質問
最後は、セラミックコーティングに関する、3つのよくある質問に答えていきます。施工メニューを決めるうえで役立つ内容ですので、参考にしてみてください。
最強のセラミックコーティングはありますか?
最強のコーティングを決める明確な基準はないものの、高品質な施工を求める場合は専門店へ依頼することをおすすめします。市販の商品は施工性を重視しているものが多く、価格が安い分、成分濃度も低めのものが多い傾向です。
メーカーに関しては、それぞれでこだわりが異なるため、自分がコーティングに求める内容や施工した人の口コミなどを参考にしてみましょう。
ガラスコーティングとの違いは何ですか?
セラミックコーティングとは、セラミック成分を使用しているわけでなく、ガラスコーティングと同じ成分のものもあります。セラミック商品は、より品質を高めるために濃度を高めたものと考えるようにしましょう。
ちなみに、ガラスコーティングの主成分は二酸化ケイ素であり、セラミックコーティングの場合は金属・窒素・炭素の化合物を主成分とした商品もあります。
セラミックコーティングの硬化時間はどれくらいですか?
コーティングの硬化時間は、初期硬化で12~24時間、完全硬化には3~4週間ほどかかります。商品や乾燥させている環境にもよりますので、DIY施工する場合は所定の乾燥時間を守るようにしましょう。
ちなみに、初期硬化でも各効果を発揮できるものの、完全硬化させた方が耐久性は高くなります。赤外線による熱乾燥設備などを完備している専門店がおすすめです。
高品質なセラミック施工なら専門店がおすすめ
セラミックコーティングは、現存する商品の中で最上級の品質を誇ります。品質の良し悪しに関しては成分の濃度が関係しており、専門店が扱うプロ仕様の商品ほど品質は高いと言えるでしょう。
専門店では、コーティングの寿命や仕上がりに大きく影響する下地処理も徹底しているため安心です。ただし、全てのお店のレベルが高いとは限らないため、各メーカーの認定店や評判の高いお店へ依頼することをおすすめします。
どのコーティングがおすすめなのか自分だけで判断できないという場合は、専門店のスタッフに相談してみましょう。駐車環境やお手入れ頻度を踏まえて最適な商品を紹介してもらえます。
セラミックコーティングとは?メリット・デメリットや価格相場について解説 |