愛車をきれいな状態で維持するうえで欠かせないのが「カーコーティング」です。カーコーティングと聞くと、多くの人がボディコートをイメージするのではないでしょうか。
しかしながら、コーティング技術は「ホイール・窓ガラス・樹脂部分・車内シート」といったあらゆる部分に活かせます。メニュー自体は知っていても「具体的なメリットなどがよく分からない」という方もいるでしょう。「ホイールコートは意味ない」といった声もあります。
今回は、ホイールコートは本当に意味がないのか?施工メリット・デメリットやおすすめする人を中心に解説していきます。施工する際の注意点なども紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
ホイールコートとは?
ホイールコートとは、文字通りホイールに施工するコーティングメニューのことです。ボディコートと仕組みに大きな違いはなく、表面に強固な被膜を形成させて汚れの固着を防いだり、撥水効果によりお手入れを楽にします。
ホイールは、ボディと比べて小さくて目立たないイメージですが、キレイなホイールと汚いホイールでは車全体の印象が大きく変わります。個性的なスタイルで足元からオシャレを楽しみたい方にとって、ホイールコートは欠かせない存在と言えるでしょう。
ちなみに、ホイールコートとボディコートに大きな違いはないものの、ボディコート用の商品をホイールに施工するわけではありません。兼用できる商品もありますが、基本的にはホイール専用のコート剤を施工します。
ホイールコートのメリット
ホイールをきれいな状態で維持しやすくなるホイールコートですが、施工によって得られる具体的なメリットは、以下の通りです。
・防汚性能により汚れにくくなる
・艶が備わりより美しくなる
・洗車が楽になる
・紫外線などによる色あせや錆を軽減できる
・ホイールがキレイな状態であることで車の価値も上がる
ホイールコートにより、表面に被膜が形成されると凹凸が埋まり、表面が滑らかになります。これにより、光の反射が改善され、未施工のホイールと比べて艶感が増します。汚れの固着を防ぐため、ホイールが汚れにくく軽く汚れているだけであれば、強く水をかけるだけで問題ありません。
汚れだけでなく、紫外線などによるダメージも防げるため、ホイール自体の劣化も防ぎやすくなります。ちなみに、飛び石のダメージをホイールコートで完全に防ぐことはできません。
ホイールコートのデメリット
ホイールコート施工のデメリットには、以下のような内容があります。
・費用がかかる
・施工が難しく技術の低いお店では失敗するリスクがある
・効果を維持するには定期的なお手入れやメンテナンスが必要
ホイールコートをお店に依頼する場合、1~3万円ほどの費用がかかります。複雑な形状の場合、均等に溶剤を塗り広げるのが難しく、技術の低いお店では、失敗するリスクもあります。
メッキやアルマイト処理されたホイールに関しては、下地処理段階で使用する洗剤などにも注意が必要です。施工に必要な機材と環境が整っており、実績豊富なお店に依頼することが重要と言えるでしょう。
「ホイールコートは意味ない」って本当?
ネット上でホイールコートについて調べると「意味ない」といったネガティブな声も少なからずあります。これに関しては、前述のとおりホイールコートにはさまざまなメリットがあり、意味ないというのは間違いと断言できます。
ただし、数万円支払うほどの価値を感じるかどうかは、人それぞれです。デメリットでも解説した通り、施工技術の低いお店では仕上がりが悪く、すぐに効果がなくなりやすいため注意が必要です。
「ボディコートを塗ればいい」というレベルで施工しているお店もあるため、施工先にはこだわるようにしましょう。
ホイールコートは専門店での施工がおすすめ
前述の通り「ボディコートをホイールに塗ればOK」といった認識のお店も少なくありません。美しく仕上げて高いコーティング効果を発揮するには、施工する商品だけでなく施工店の技術も重要です。品質にこだわりたい方は、経験豊富な専門店で施工するようにしましょう。
専門店であれば、溶剤を塗布する前の下地処理を徹底して行うため、被膜の密着度が向上します。また「スプレーガン」などの機材も完備されているため、手の届かない細かい箇所の施工も可能です。
中古ホイールで下地処理が必要であったり、形状が複雑でDIY施工が難しかったりする場合は、専門店への依頼をおすすめします。扱っている溶剤の品質が高いことも、専門店の特徴です。優良なお店の選び方は、下記記事で解説していますので、気になる方はチェックしてみてください。
ホイールコートをおすすめする人
ホイールコートのメリットを実感しやすく、施工をおすすめできるのは、以下のような人です。
・形状が複雑なホイールでお手入れが難しい人
・お手入れ(洗車)の負担をなるべく軽減したい人
・ブレーキダストが多くホイールが汚れやすい欧州車(ベンツ・BMW・フォルクスワーゲン・アウディなど)に乗っている人
形状が複雑なホイールは、ブラシなどで洗いにくく、指が汚れるなどお手入れが大変です。ホイールコートを施工することで、汚れの固着を防ぎ、強めに水を当てるだけでも洗い流しやすくなります。
ブレーキダストが多く、すぐにホイールが汚れやすい欧州車も、ホイールコートを施工することで、キレイな状態を維持しやすくなります。
DIYによるホイールコート施工の注意点
近年は、DIY用のホイールコート剤も多く市販されています。形状が複雑でなければ、適切な下地処理を施したうえで、自分で施工できます。ただし、ホイールの中には、取り扱いに注意が必要なものも存在します。以下のような内容に注意しましょう。
・鉄粉除去粘土は強くこすりすぎない
・メッキホイールの場合、アルカリ性洗剤はなるべく使用しない
・アルミホイールは酸性洗剤をなるべく使用しない
中古ホイールの場合、汚れだけでなく鉄粉が全体に突き刺さっているため、キレイに除去する必要があります。通常であれば、鉄粉除去剤を吹きかけて反応させたり、専用の粘土でこすって除去していきます。
ただし、メッキやアルミホイールは、強くこすりすぎると傷だらけになったり、表面の処理が剥がれてしまったりする可能性があります。また、強いアルカリ性・酸性の商品は変色の原因にもなるため、必ず使えるかどうかを調べてから使用しましょう。
コーティング専門店・カービューティーアイアイシーでは、DIY施工用にプロが認める下地処理ケミカル商品を販売しております。誰でも簡単に使用できますので、ぜひお試しください。
・SCHILD® 鉄粉除去剤390mlの購入はコチラ
・超強力鉄粉粘土の購入はコチラ
ホイールコートの選び方
ホイールコート商品にはさまざまな種類があり、耐久性が異なります。明確な比較は難しいものの、以下のようなポイントを参考に商品を選んでみましょう。
・ガラス系コーティング:なるべく費用を抑えたい方におすすめ
・ガラスコーティング:コストだけでなく持続性にも力を入れたい方におすすめ
・セラミックコーティング:最上級の品質にこだわりたい方におすすめ
ガラス系コート商品は、プラスチック容器などで販売されており、スプレーボトルタイプの商品が多い傾向です。持続性は低めではあるものの、施工しやすくDIY施工を考えている人におすすめです。
ガラスコート商品は、缶や瓶の容器で販売されており、成分濃度が濃く硬化型のコーティング剤となります。ガラス系よりも耐熱性や耐久性に優れており、安さだけでなく品質にもこだわりたい方におすすめです。
最上級の品質にこだわりたい場合は、セラミックコート商品がおすすめです。被膜が厚く耐久性や艶などにおいてガラスコート商品の上をいく商品となります。コーティング専門店・IICではDIY向けのホイールコート商品も販売しておりますので、DIY施工を検討している方は、ぜひお試しください。
・SCHILD® ホイールコーティング剤10mlの購入はコチラ
主な施工店のホイールコート料金
画像引用元:株式会社G-7ホールディングス
ホイールコートは、さまざまなお店でメニューとして取り扱われています。全国展開している「キーパープロショップ」「オートバックス」「タイヤ館」のホイールコート施工料金は、以下の通りです。※ホイールサイズによって料金が異なります。
施工先 | ホイールコーティングメニューと施工価格 |
キーパープロショップ | ・ホイールコーティング【シングル】:10,400~13,900円 ・ホイールコーティング【ダブル】:15,500~20,900円 |
オートバックス(Smart+1) | ・ホイールコーティング:7,100円 |
タイヤ館(平岡店) |
・ホイールコーティング2:10,400~13,900円 ・Wホイールコーティング2:15,500~20,900円 |
上記の通り、ホイールコーティングは1~3万円ほどで施工相場となります。ホイールのデザインによっては別途料金がかかる可能性もあるため、まずはお店で見てもらうようにしましょう。
参考:KeePer 参考:Smart+1 参考:タイヤ館 平岡店
セラミック・ホイールコート「System X WHEEL」について
System Xはアメリカの特殊コーティング開発会社によって生み出されたセラミックコーティングで、車よりも更に過酷な環境で稼働する船や飛行機のコーティングにも使用されています。
ガラスコーティングとは比にならないほどの圧倒的な被膜の厚さが特徴で、深みのある美しい艶と高い耐久性を付与できます。最上級のホイールコーティングを体感したい方は、ぜひSystem Xの施工をご検討ください。
ここでは、商品の特徴やSystem Xを施工できる認定施工店を紹介していきます。
System X WHEELの特徴
System X WHEELは、ホイール専用に開発されており、耐酸性に優れています。圧倒的な被膜の厚さもあり、酸性の汚れや融雪剤に強いため、3年の耐久性を誇る商品です。
撥水力も強く、汚れの固着を防ぐため、普段のお手入れが楽になり簡単な汚れであれば、水を強めにかけるだけで洗い流せます。被膜の上塗りもできるため、さらに耐久性と美しさを向上させることも可能です。施工後の撥水イメージは、下記の動画をご覧ください。
System X WHEELの認定施工店
System Xは、最高のコーティング体験を提供するために、施工店の提案力や技術力にもこだわっています。厳格な技術基準や接客スキルを満たしたお店のみ、認定施工店として施工できるようにしています。
System Xを施工できる施工認定店は、以下の通りです。
system X施工認定店 | お店の紹介 |
・GLOSSY 新潟県新潟市東区松崎2-29-34 101 |
日本初の「永久保証」を掲げたセラミックコーティング専門店で、年1回のメンテナンスで永久に保証が受けられる。新車限定パックは最大で75,000円引きとなり、お得に施工できる。 |
・DELIGHT 新潟県長岡市関原4丁目3990-1 |
System Xを含めさまざまなコーティングメニューを取り揃えており、本物志向のお客様のあらゆる要望に対応。 |
・株式会社カービューティーアイアイシー 千葉県市川市田尻1-3-9 |
国内最高峰の設備を誇り、年間実績は1,000台以上と圧倒的な実績を誇る専門店。カーフィルムやPPFなどさまざまなメニューを提供しており、アフターメンテナンスにも力を入れている。 |
・サンテック株式会社 神奈川県横浜市西区久保町2-32 |
年間取引実績が1,000件以上あり、施工技術はもちろん施工費用にも力を入れている。ラッピングやカーフィルムも対応しており、手洗い洗車依頼にも対応。 |
・カーケアグランツ 香川県観音寺市大野原町中姫1121-2 |
四国エリアで最大級の設備を兼ね備えている。純水装置による洗車や遠赤外線ヒーターによる完全硬化を実現し、高い施工技術を誇る。 |
・株式会社車楽 西条店:愛媛県西条市大町 445-1 新居浜店:愛媛県新居浜市本郷 1-14-12 松山店:愛媛県松山市久米窪田町 872-6 |
創業30年を迎えた老舗コーティング店で、約3,000店舗が出場する大会では4年連続で1位を獲得。リピート率は70%以上と非常に満足度が高く、20万台を超える累計実績がある。洗車やラッピングにも対応。 |
・東洋ボデー株式会社 山口県周南市大字栗屋786-8 |
最上級の設備と施工技術でコーティングメニューを提供するだけでなく、板金塗装や修理といったあらゆる依頼に対応。世界的な認証機関「テュフラインランド」からTUVプラチナ工場としての認証も受けている。 |
セラミックコーティングの施工実績も豊富にあるため、施工先としてぜひご検討ください。
ホイールコートに関するよくある質問
最後はホイールコートに関する、4つのよくある質問に答えていきます。
・ホイールコートは自分でも施工できる?
・最強のホイールコートはある?
・ホイールコートの持続期間は?
・ホイールコート施工の手順は?
ホイールコートのDIY施工や耐久性などに関する内容ですので、参考にしてみてください。
ホイールコートは自分でも施工できる?
ホイールコートは自分でも施工できます。ただし、既に使用している経年ホイールの場合は、塗るだけでなく下地処理も必要です。鉄粉除去剤などで不純物を取り除き、汚れを洗い流したうえでコーティング剤を塗布していきましょう。
メッキやアルマイト処理しているホイールは、使用することで変色する恐れのある溶剤もあるため、施工前に確認しておきましょう。また、濃色系のホイールは、溶剤の拭き残しによるムラなどが目立ちやすいため注意が必要です。
複雑な形状であったり、経年ホイールで汚れが酷かったりする場合はなるべく専門店への依頼をおすすめします。
最強のホイールコートはある?
商品の成分や濃度を全て比較できないため、一概には言えないものの、最も耐久性に優れており品質の高いコーティング剤は「セラミックコート」です。コストよりも品質重視の場合は、セラミックのホイールコートがおすすめです。
また、耐久性や仕上がりの良さは、施工レベルによっても大きく異なります。品質にこだわりたい場合は、専門店での施工を検討してみましょう。
ホイールコートの持続期間は?
ホイールコートの持続期間は、ガラスコートの場合で1~2年です。セラミックコーティングであれば2~3年となります。ただし、駐車環境や使用頻度などによって実際の持続期間は異なります。
効果を持続させるためには、こまめにお手入れしたうえで、半年~1年に一回のペースでメンテナンスを受けるようにしましょう。
ホイールコート施工の手順は?
ホイールコート施工の一般的な手順は、以下の通りです。
1:ホイールを洗浄する
2:油汚れや鉄粉を専用アイテムで除去していく
3:脱脂洗浄後に乾燥させる
4:コーティング剤を塗布していく
5:仕上げ拭きを行い拭き残しがないように仕上げる
6:乾燥させる
新品のホイールでまったく汚れていない場合は、4の工程からスタートして問題ありません。成分の強い洗剤などを使用する必要もなく、施工の手間も省けるため、なるべく新車時に施工しておくことをおすすめします。
ホイールコートで足元からオシャレを楽しもう
ホイールコートを施工することで美しい艶が備わるだけでなく、防汚性能などによりホイールが汚れにくくなり、普段のお手入れもしやすくなります。また、紫外線などによる色あせなども軽減可能です。
ホイールコートの効果を実感するには、商品だけでなく施工店にもこだわる必要があります。下地処理を徹底しており施工機材が揃ったお店に依頼するようにしましょう。
今回紹介したSystem Xはホイールだけでなく、ボディや窓ガラス専用のコーティング剤もあります。最上級の品質を体感したい方は、ぜひお試しください。キレイなホイールで個性を引き立てて、カーライフを楽しみましょう。