これまで、施工店に関係なくガラスコーティングが主流でしたが、近年では「セラミックコーティング」の認知度が上がってきています
強固なガラスコーティングよりも更に品質が高く、圧倒的な艶や耐久性が備わります。
愛車を美しい状態で保つ上で、どちらを施工すべきか悩んでいる方もいるのではないでしょうか?
この記事ではセラミックコーティングについて、特徴やメリット・デメリットを中心に、分かりやすく解説していきます。
・セラミックコーティングとガラスコーティングの具体的な違い
・セラミックコーティングを施工するメリット・デメリット
・System Xの特徴とこだわり
・System Xの取扱店「IIC」の設備や特徴・自分で行うセラミックコーティングについて
セラミックコーティングの特徴ガラスコーティングとの違い
セラミックコーティングについて調べると「ガラスコーティングよりも高品質」といった説明を多く目にします。
品質が高いということは理解できるものの、具体的な違いが分からなければ、ガラスコーティングとの比較もできません。
まずは、セラミックコーティングの何が高品質なのか、ガラスコーティングと何が違うのか、解説していきます。
セラミックコーティングの特徴
セラミックコーティングの一番の特徴は「被膜の厚さ」です。
コーティング剤を塗布することで、ボディ表面に被膜が形成され、汚れの固着を抑え紫外線などのダメージを防ぎます。
ガラスコーティングで「0.3〜1ミクロン」なのに対し、セラミックコーティングは「1~10ミクロン」の膜厚を形成します。
ガラスコーティングとの違い
前述した通り、ガラスコーティングもセラミックコーティングも、ボディ表面に強固な被膜を形成させる仕組みに大きな違いはありません。
違いとしては、ガラスコーティングがガラス質の被膜であるのに対し、セラミックコーティングの被膜は「窒素・炭素・酸素・金属」などの化合物を主成分としています。
被膜の硬度に大きな差はないものの、セラミックコーティングは「重ね塗りによる多重層の被膜形成が可能」であることが一番の違いと言えるでしょう。
ガラスコーティングの中にも、重ね塗りできるコーティングがあるものの、ひび割れを起こしてしまうため、多重層で仕上げるには限界があります。
セラミックコーティング施工のメリット
セラミックコーティングは、被膜が厚くガラスコーティング以上の仕上がりとなり、施工するメリットは主に4つです。
・強い耐摩擦性や耐薬品性が備わる
・美しい光沢と深みのある艶が備わる
・高い撥水性能によりセルフクリーニング効果が備わる
・サポート期間・保証期間が長い
強い耐摩擦性や耐薬品性が備わる
System Xはもともと航空機や船舶を保護するために開発されたもので、地上とは比較にならないような過酷な環境が想定されています。
また、化学物質や汚染物質に対する強い耐性を持っています。
アルカリ性や酸性の物質にも強く、塩害からボディを長い間守り続けることも可能です。
耐紫外線性にも優れており、ボディに加えゴムやプラスチック部分にも施工できるため、車全体の紫外線による劣化を防げます。
美しい光沢と深みのある艶が備わる
最大22ミクロンの被膜形成が可能であり、ガラスコーティングでは実現できないような美しい光沢と深みのある艶が備わります。
施工店の高い下地処理技術と組み合わせることにより、息を吞むような美しいボディへと生まれ変わります。
初めてコーティングする方はもちろん、これまでにガラスコーティングの施工経験がある方でも、圧倒的な違いを実感できるでしょう。
高い撥水性能によりセルフクリーニング効果が備わる
System Xは疎水性であり、強く水を弾きます。
シミの原因となる汚れの固着を防ぎ、少量の雨水でも洗い流すことができる「セルフクリーニング効果」を発揮し、ボディをキレイな状態で保ちやすく、見た目を損なうシミなどの発生をより抑えることが可能です。
普段のお手入れに関しても、強くボディをこする必要がないため、線傷や拭き傷が入りにくいことも魅力です。
サポート期間・保証期間が長い
System Xは耐久保証にも力を入れており、施工1年毎の「有料メンテナンス」を条件に、耐久保証書を発行しています。
定期的なメンテナンスにより、表面の劣化した被膜を新しいものへと変えられるため、長期間にわたり高いバリア効果を維持します。
万が一事故に遭われた際も、コーティング費用を損害請求できる「損害請求制度」の利用が可能です。
セラミックコーティング施工のデメリット
セラミックコーティングには、さまざまな魅力や施工メリットがある一方で、デメリットもあり、総合的に判断した結果、ガラスコーティングが最適と言えるようなケースもあります。
セラミックコーティング施工の主なデメリットは以下の3つです。
・メンテナンス費用が高額
・全ての車に向いているわけではない
カーライフをより良いものにするため、デメリットに関しても、施工前に理解しておくことが大切です。
具体的な費用や、セラミックコーティングが向いている車について解説していきます。
コーティング施工費用が高額
セラミックコーティングを施工する上で1番のデメリットと言えるのが「施工費用」です。
ガラスコーティング以上の高品質な仕上がりになる分、施工費用も高額と言えます。
具体的な料金や施工プランは、専門店によって異なるものの、ガラスコーティングよりも約10万円は高くなると考えておくといいでしょう。ただし、比例して品質や耐久性も高くなるため、使用環境やお手入れ頻度によっては、再施工の費用が掛からず、逆にお得とも言えます。
詳しくは、後に解説する「全ての車に向いているわけではない」の箇所を、参考にしてみてください。
メンテナンス費用が高額
コーティングの効果を長く維持する上で欠かせないのが「定期的なメンテナンス」です。
ネット上では「一切お手入れ不要」といった謳い文句を目にしますが、どのようなコーティングでも、定期的なお手入れは必須です。
セラミックコーティングにも、専用のメンテナンスが用意されていますが、基本的にガラスコーティングのメンテナンスよりも高い傾向にあり、具体的な費用は専門店によって異なります。
全ての車に向いているわけではない
セラミックコーティングは、ガラスコーティングよりも高品質であることには間違いありません。
ただし、ガラスコーティングが低品質というわけではなく、コスパにも優れています。
愛車をキレイにしつつ、費用面を重視したいといった場合には、ガラスコーティングの方が最適となる可能性もあり、例え品質が高いとはいえ青空駐車場に数ヵ月間、お手入れもせずに置きっぱなしではコーティングの性能も劣化しやすくなります。
青空駐車で、お手入れもほとんどしないといった場合には、施工費用に見合った持続効果を実感できない可能性があります。
ケースバイケースとなるため、普段の使用頻度やお手入れ頻度を専門店に相談した上で、アドバイスをもらうようにしましょう。
System Xのラインナップとこだわりについて
System Xは、アメリカの航空宇宙産業に特化した、特殊コーティングの研究開発会社によって開発されたコーティングです。
製品の品質に関しても、世界最大の規模を誇る認証企業である「SGS」の認証を受けた、最高級のコーティングです。
System Xの商品ラインナップ
System Xでは、使用環境や用途に合わせて6つの商品を用意しています。
System X Crystal SS(3年耐久)
塗装面とコーティング剤が分子レベルで結合することで、強固な被膜を生成航空宇宙企業・ボーイング社のテストにもクリアした、高品質なコーティング
System X Pro(6年耐久)
超疎水性のセラミックコーティング剤で、優れたセルフクリーニング効果を発揮SGS研究所により「耐アルカリ性・硬度・耐塩性」において高い評価を受けている
System X Diamond SS(8年耐久)
滑らか性質と柔軟性によりみずみずしい光沢が特徴被膜自体は非常に硬く、疎水性により水を弾き汚れの固着を防ぐ
System X Max(10年耐久)
シリーズ最高峰の耐環境性・耐久性を誇るコーティング剤システムX・ダイヤモンドと比べ4倍の被膜を形成し、2倍の強度と耐久性を実現
System X Max MF(マット塗装専用/10年耐久)
System X MaxG+(最高の光沢/10年耐久)
シリーズ最高峰のコーティング剤でありながら、滑らかな肌触りが特徴システムX・マックスと比べ、光沢感が30%向上
System Xのこだわり
System Xでは、最高峰の品質を実感してもらうため、提供品質にもこだわりを持っています。
申請のある店舗全てに提供しているわけではなく、厳格な技術基準をクリアしたお店のみ取り扱いを許可しています。
経験豊富なスペシャリストによる徹底した施工技術と、最高の設備にSystem Xを掛け合わせることで、圧倒的な仕上がりを提供します。
次章では、System Xの提供店舗の1つである「カービューティーアイアイシー」を例に施工設備を踏まえながら、施工の流れについて解説していきます。
System X 施工店:カービューティーアイアイシーについて
ここでは、System X・施工店の1つであるカービューティアイアイシーを例に、施工の流れや設備について紹介していきます。
千葉県市川市にあるカービューティーアイアイシーは、年間1,000台以上の施工実績がある専門店です。
経験豊富なスタッフによる施工はもちろん、国内最高峰の設備が特徴です。
カービューティーアイアイシー
セラミックコーティング、ガラスコーティングを始め車のトータルカービューティーとして千葉県市川市を中心に活動しているプロショップ
徹底した下地処理と純水による仕上げ
コーティング施工の仕上がりを大きく左右するのが「下地処理」です。
新車も含め、ボディの状態を確認した上で、不純物の除去やボディ研磨を細部まで徹底して行います。
アイアイシーでは、純水装置を完備しており、下地処理の最後には純水による脱脂洗浄を行います。
水道水に含まれる不純物のカットにより、コーティング被膜の密着性を更に高められます。
赤外線による熱乾燥により完全硬化を実現
赤外線による熱乾燥を行っており、数日間の施工の中で完全硬化を実現します。
完全硬化させてから納車している専門店は非常に珍しく、より強固な被膜の形成が可能です。
豊富なメンテナンスと手厚いアフターフォロー
アイアイシーでは、施工してから1ヶ月以内に手洗い洗車による無料点検を実施します。
無料点検後は、3つの有料メンテナンスが用意されており、ボディの状態に沿った作業でコーティング効果を復活させられます。
会員様向けには高品質な手洗い洗車も実施しており、愛車を常にきれいな状態で保つことが可能です。
アイアイシーでは施工前に工場見学体験ツアーも実施しているので利用してみるのも一つの手です。
自分で行うセラミックコーティングについて
近年では、カーショップなどでもコーティング剤が販売されるようになりました。
専門店ならではの、徹底した下地処理は受けられないものの、費用を抑えて施工できることが魅力と言えるでしょう。
ここでは、自分でコーティング施工する方法や注意点について解説していきます。
セラミックコーティングを自分で施工する方法
コーティング施工の流れは、購入した商品によるものの、基本的に以下のような手順となります。
ステップ1:洗車後、ボディの脱脂を行う
ボディが汚れている状態では、コーティング剤が密着しないため、施工前には必ず洗車で汚れを洗い流します。
脱脂とは、ボディ表面の油分を洗車により洗い流すことです。
ステップ2:ボディを乾燥させる、コーティング剤を塗布する
ボディをしっかり乾燥させた後は、コーティング剤を塗布していきます。
具体的な施工方法は、商品によるため取り扱い説明書の内容を理解してから作業を進めましょう。
ステップ3:仕上げ拭きし、乾燥させる
最後は、ムラができないように仕上げ拭きを行い、乾燥させれば施工完了です。
セラミックコーティングを自分で施工する際の注意点
セラミックコーティングやガラスコーティングは形成される被膜が硬く、施工に失敗すると自力で剥がすのが難しくなります。
専門店のような設備がない場所で施工する際には、以下の注意点を踏まえて作業を行うようにしましょう。
注意点①車の状態によっては無理して施工しない
コーティングは塗れば綺麗になるわけではなく、施工前の徹底した下地処理が重要です。
排気ガスや鉄粉など、不純物が塗装に大量に付着したままになってしまっている状態で施工すると、良くない結果を招く恐れがあります。
注意点②日差しが当たる場所や、風の強い日の施工を避ける
日差しが当たる場所は、ボディが熱くなりやすく被膜硬化が早まるため、ムラの発生リスクが高くなります。
必ず洗車でボディを冷やした上で、屋根下の環境で施工するようにしましょう。
どうしても屋根下の施工環境がない場合には、曇りの日がおすすめです。
また、閉め切った空間での施工が難しい場合、細かなゴミを形成されたコーティング被膜内に閉じ込めてしまう場合もあるので注意が必要です。
注意点③拭きムラに気を付け、1パネルずつの施工をする
コーティング剤を塗布する際には、均等に塗り広げ、余剰成分を拭き取っていきます。
素早く行わなければ、被膜が固まってしまい、模様のようなムラが発生する恐れがあります。
一気に塗っていくのではなく、1パネルずつ丁寧に施工していきましょう。
セラミックコーティングに関する5つの質問(Q&A)
最後は、セラミックコーティングに関する、5つのよくある質問に答えていきます。
・セラミックコーティングの欠点は?
・セラミックコーティングの寿命は?
・セラミックコーティングの硬化時間は?
・スプレーのセラミック商品はおすすめ?
・飛び石は防げる?
コーティング施工の前に知っておくべき内容ばかりですので、ぜひ参考にしてみてください。
Q:セラミックコーティングの欠点は?
A:ガラスコーティングと比べて施工費用が高いのは、欠点と言えるでしょう。
品質上の欠点はありませんが、セラミックコーティングの重ね塗りをするのは、非常に難しく豊富な施工経験が必要です。
ムラができやすいため、実績が豊富な施工店を選ぶようにしましょう。
Q:セラミックコーティングの寿命は?
A:セラミックコーティングの寿命は5~7年と言われています。
コーティング商品にもよるため、必ず施工前には商品についての説明を受けるようにしましょう。
また、被膜の寿命は愛車のお手入れ頻度や、駐車環境によっても変わります。
愛車をきれいな状態で保つためにも、半年~1年に1回のメンテナンスをおすすめします。
Q:セラミックコーティングの硬化時間は?
A:セラミックコーティング被膜の硬化時間は、初期効果が半日〜1日、完全硬化に3〜4週間は掛かると言われています。
施工してすぐに濡れてしまうと、被膜が弱まるため最低でも初期効果が終るまでは濡らさないようにしましょう。
Q:スプレーのセラミック商品はおすすめ?
A:コーティング剤に含まれる成分にもよるため一概に言えないものの、一般的にスプレータイプの商品は、施工のしやすさが特徴です。
自分での施工を検討しており、初めてて不安だという方は、スプレータイプの方が失敗のリスクを軽減させられます。
しかし、カーコーティング専門店で取り扱うセラミックコーティングとは持続性や耐久性が異なります。
Q:セラミックコーティングで飛び石は防げる?
A:飛び石被害を防ぐことはできません。
ガラスコーティングやセラミックコーティングに関係なく、飛び石により塗装が傷つく可能性はあります。
飛び石による傷を防止したいのであれば、コーティングよりも「プロテクションフィルム」がおすすめです。
まとめ
セラミックコーティングは、ガラスコーティングよりも膜厚が厚く、美しい光沢や強い耐久性が特徴です。
System Xは、過酷な環境に耐えられるセラミックコーティングの中でも、トップレベルの品質を誇ります。
気になる方は、今回紹介した施工店にお問い合わせください。