カーコーティング屋として独立する方法は? 年収や開業資金について解説
2024年9月14日
カーコーティングの普及により、カーディティーリング業界は市場拡大が進んでいます。カーショップやディーラーで気軽に施工できるようになったからこそ、施工技術の高いコーティング専門店の価値は上がったと言えるでしょう。
コーティングのプロとして経験を積み、独立して自分のお店を開業したいと考えている人も少なくありません。しかしながら「本当に儲かるのか」「開業資金はどれくらいかかるのか」と、不安に感じている人もいるでしょう。
この記事では、カーコーティング屋として独立・開業する流れついて解説していきます。「経営を安定させるために重要なこと」についても紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
コーティング屋は儲かる?独立した場合の年収
結論から述べると、コーティング屋は集客に成功しリピート客が増えていけば儲かります。客単価が高く、経費(家賃や設備費)を差し引いても十分に利益を確保できるためです。
しかしながら、集客できなかったりブランディングに失敗して理想の客単価を得られなかったりすると、安定した経営を維持していくのは難しいと言えるでしょう。
これは、コーティング屋に限ったことではありません。経営術について理解していなければ、他のお店以上の施工技術があったとしても、安定した利益は出せません。
ちなみに、カーコーティングの求人を多く扱う「求人ボックス給料ナビ」によると、コーティング求人の平均年収は384万円です。経営に成功すればこれ以上の年収を十分目指せるでしょう。
カーコーティングの仕事の年収・時給・給料|求人ボックス給料ナビ
カーコーティング屋さんの開業資金
コーティング屋として独立するうえで「開業資金」は非常に重要な要素と言えるでしょう。開業資金はお店の規模や地域によって大きく異なるものの、300〜1,000万円ほどが一般的です。開業資金の内訳は以下の通りです。
- お店の家賃と保証金:賃料や保証金など
- 設備費:照明設備や空調設備など
- 材料費:コーティング剤や研磨剤など
- 内装費:壁や床のリフォーム、ブースの完備など
- 初期運転資金:光熱費や人件費、マーケティング費用など
- 許認可費用、保険:営業許可申請費用や損害保険など
- その他費用:事務機器や予約システムの利用など
後ほど詳しく解説しますが、経営を安定させるには高い施工技術とは別のブランディングが非常に大切です。
「どのようなお客様層の獲得を目指すのか」「他のお店との差別化はどのように図るのか」といった、ビジネス戦略に応じて店舗や設備を決めていく必要があります。
開業資金は低いほど良いというわけではないことを理解しておきましょう。
コーティング屋として独立する流れ
コーティング屋として独立する場合、基本的に以下のような流れとなります。
- 市場について理解したうえで出店場所やお店のコンセプトを決める
- お店の建設などにかかる資金の調達
- 事業登録や法的手続き
- 機材や設備の準備
- スタッフの採用と教育
- マーケティングやブランディング
- 営業開始と同時に継続的な改善
実際にどのような作業が必要となるのか、注意点を交えながら解説していきます。
市場について理解したうえで出店場所やお店のコンセプトを決める
新しい地域はもちろん、これまで働いていた地域で独立する場合も、まずは市場調査から始めていきます。地域における顧客層や競合状況、地域の特性などについてリサーチしていきましょう。顧客層がある程度分かってきた後は「ペルソナ設定」を行います。
どのような客層に向けてサービスを提供するのか「年齢・性別・所得額・ライフスタイル・車の使用頻度」といったことまで詳しく決めていきます。
出店場所の選定では、交通の便や視認性、駐車場の有無などを意識して決めていきましょう。ディーラーやカーショップといった競合他社との差別化を図るには、お店のコンセプトが非常に大切です。
コーティングを通じてお客様にどのような体験を提供するのか、お店としてのミッションやビジョンを決めていきます。取り扱うメニューやお店の内装など、全てがペルソナ設定に応じて統一されている必要があります。
お店の建設などにかかる資金の調達
お店のコンセプトが定まったあとは、起業するための資金を調達していきます。自己資金だけでの独立が難しい場合は、銀行融資による資金調達が一般的です。
この他では、投資家からの資金調達やクラウドファンディングといった方法もあります。自治体からの起業支援プログラム支援を受けられる可能性もあるため、調べてみましょう。
資金調達において最も重要となるのが「事業計画の作成」です。マーケット分析・資金の使途・財務予測・リスク管理計画などを決めていきます。
必要以上に借り過ぎると、返済負担が重くなり事業運営に支障をきたす可能性があります。負担が大きいと感じた場合は自己資金を貯めるなど、慎重に判断しましょう。
事業登録や法的手続き
事業形態は「個人事業主」と「法人」のいずれかを選択することとなります。個人事業主は、設立手続きが簡単で必要な費用も少ない一方で、規模の拡大に伴い、税制上で不利になったり、資金調達に制約が出てきたりします。
法人は起業としての信用を得やすく、取引先との契約や資金調達で有利になる一方で、設立に費用と時間がかかり維持費用も発生します。ビジネス規模や成長計画に合った方を選ぶようにしましょう。
コーティング屋を開業する場合、営業許可を取得したうえで必要に応じて環境関連の届出も行います。地域によって詳細が異なるため、自治体へ相談しながら手続きを進めましょう。
この他では税務関連や社会保険などの手続きが必要です。各種手続きには期限が定められているため、注意が必要です。開業に伴う手続きは複雑なものが多いため、行政書士や税理士といった専門家への相談をおすすめします。
機材や設備の準備
コーティング業務に必要な機材や設備の選定も重要です。ポリッシャーやバフといった作業で必要なものは、使い慣れたもので問題ありません。
一方で設備に関しては、お店のコンセプトや狙うターゲット層に合わせたもので選定しましょう。専門店を利用する人は、安さではなく品質を重視している人が多いと言えます。
下地処理や仕上げブースの完備、遠赤外線による熱乾燥装置といった、コーティング品質を上げられる設備にはこだわるようにしましょう。扱うコーティングに関しても、無名の商品よりも認知度の高い商品の方が選ばれやすいと言えます。
スタッフの採用と教育
スタッフを採用する場合は、担当してもらう業務に応じた教育を済ませておく必要があります。採用からスタートする場合は、求人サイトや広告をしたり職業訓練校と提携したりしながら、自社に合いそうな人材を見つけていきましょう。
スタッフの接客は、ここまで解説してきた「お店のコンセプト」や「お店のブランディング」に欠かせないサービスの1つです。
施工技術は高い一方で、リピートしたいと思えるような接客ができていないお店は少なくありません。接客はお客様に提供するサービスの1つであるため、手を抜かないようにしましょう。
マーケティングやブランディング
集客に欠かせないのがマーケティングとブランディングです。サービスや商品を購入する際にほぼ全ての人が「ネットによるリサーチ」を行います。
該当する地域でコーティング屋を検索した際に、自分のお店が表示されるためのマーケティングを進めていきましょう。具体的には、ホームページの作成やSNSを活用した宣伝があります。
地域密着型のビジネスであるため、地域を限定したうえでポスティングしたり、地域イベントに参加したりするのもマーケティング効果があります。
お店のホームページは、お客様とのファーストコンタクトとなる場所です。施工メニューや価格が分かりやすく表示されるのはもちろん、お店のこだわりや過去の施工事例も積極的に発信していくようにしましょう。
ホームページは作ったら終わりではなく、常に情報発信し続けていくことが大切です。
営業開始と同時に継続的な改善
ここまでの準備が全て整ったら営業をスタートします。十分に準備したつもりでも提供するサービスには改善点が数多くあるはずです。
アンケートを実施したり、積極的にお客様と対話したりするなどして、改善点を見つけていきましょう。Googleの企業口コミやSNSにおけるレビュー投稿も参考になります。
事前に設定したペルソナに沿ったサービス提供ができているか、お店のコンセプトに合っているか、分析を行いながら改善していきましょう。
品質の高いサービスで差別化を図り、お客様が経験したことのない体験を提供できれば、リピーターが少しずつ増えて経営が安定していくようになります。
【注意】技術だけで経営を安定させるのは難しい
コーティング屋として独立開業するうえで注意すべきなのが「技術だけで経営を安定させるのは難しい」ということです。
ここまで解説してきた通り、お店のコンセプトやターゲット層に合わせたマーケティングが必要です。リピート客の獲得では、お客様の意見を分析し、他のお店では体験できないサービスを提供し続ける必要があります。
社員としてお店で働いている頃は、現場仕事のみに集中しているため、経営を安定させるうえで大切なことになかなか気付けません。
経営ノウハウがない状態で開業する人の中には、現場仕事との両立が難しく、廃業に追いやられる人も少なからずいます。
経営を成功させるには成功事例を徹底的に真似するのが一番の近道
前述したとおり「コーティングの施工技術」と「経営の安定」は密接な関係にあるものの、全く別のものです。
経営ノウハウのない状態で、経営を安定させるには徹底的に成功事例を真似するようにしましょう。「自分のやり方で頑張る」といった人もいますが、失敗するリスクが高いだけでなく、多くの労力と時間がかかります。
その道で経営に成功した人のノウハウを真似しながら、最終的にアレンジしていくのが一番の近道と言えるでしょう。
次章では、コーティング屋の独立開業と安定した経営を持続させることに特化した「Car Life Beauty」について解説していきます。
カーディティーリング業界に特化したマーケティング「Car Life Beauty」
「Car Life Beauty」は、カーディテイリングに特化した経営支援プログラムです。ただコーティング剤を提供し、技術指導するのではなく、コーティング屋さんとして地域に愛されるお店作りを学べます。
コーティング屋として年間施工件数1,000件、年間売上3億円を達成するまでに実際に体験してきたことを基にしており、コーティング屋の経営について深く学べます。
ここでは、具体的にどのようなことを学べるのか、取り組み内容・コーティングのブランド・導入事例について紹介していきます。
Car Life Beautyで学べること
Car Life Beautyは「カーライフの充実の提供」をテーマとしており、その中には、お客様はもちろん、経営者や社員も含まれています。
お客様だけが充実しただけでは、充実した経営を維持するのは難しく、社員も長く働き続けられません。カーディテイリングに関わる全員のカーライフを充実させるために「4つの勝ちパターン」について学べる場を提供します。
- 社員:働く人の人生が充実する仕組みづくり
- お客様:「また利用したい」と感じる顧客体験
- 経営者:ファンを生み出すマーケティング
- 経営者:損益を柱にしたマネジメント
一般的な経営学ではなく、コーティング屋として18年の実績と年間売上3億円から裏打ちされたノウハウについて学べます。
「経営塾」「教育プログラム」と聞くとハードルが高そうなイメージを持つ方もいるのではないでしょうか。Car Life Beautyは現場体験を基にしているため、理解しやすく誰でも実践できる内容です。
Car Life Beautyの主な取り組み
Car Life Beautyの主な取り組みは3つあります。
- 実践メンバーミーティング
- 顧客体験の仕組みづくり
- 人が育つ仕組みづくり
実践メンバーミーティングは、経営を安定させるためのマーケティング力(技術力・提案力・集客力・心配り)について学んでいきます。
いつでも好きなタイミングで学べるオンラインカリキュラムだけでなく、毎月1回2時間ほどの勉強会をZOOMで開催しています。同じ業界で活躍する会員企業と意見交換もできるため、最新のコーティング事情などについて学ぶことも可能です。
顧客体験の仕組みづくりでは、リピート客を増やすための、顧客満足を超えた感動体験の提供について学べます。
社員のワークスタイルの充実を軸として教育についても学ぶことで、より強い組織の構築に繋がります。
Car Life Beautyで取り扱うコーティングブランド
Car Life Beautyでは経営ノウハウだけでなく、コーティングブランドの提供も行っています。導入できるコーティングは以下の2種類です。
- system X
- G.Guard
system Xはアメリカの航空宇宙産業に特化した特殊コーティングの研究開発会社によって開発されたセラミックコーティングです。
飛行機や船舶にも使用されており、圧倒的な耐久性と保護力を兼ね備えた最上級のコーティングです。高い施工技術と組み合わさることで、これまでにはない美しい仕上がりも提供できます。
G.Guardは、塗装内面にも浸透するコーティング剤で、内面と表面に形成される被膜が非常に厚く、圧倒的な耐久性を誇ります。セラミックコーティングに並ぶ硬さも兼ね備えており、長い間お客様の車を守り続けられる商品です。
Car Life Beautyの導入事例
Car Life Beautyではこれまでに多くのコーティング屋の経営に携わり、各地域で高い評価を得るお店の輩出に成功してきています。
四国エリアで最大級設備のコーティング専門店として、多くのリピート客を抱える「カーケアGlanz」もその1つです。
短時間での完全硬化を実現する「遠赤外線による熱乾燥装置」や被膜の密着度を向上させる「純水処理装置」などでお店の差別化を図り、お客様の要望に沿って最適なサービスを提供しています。
カーフィルムやプロテクションフィルム、レザーシートコートなど、トータル的にケアしており、四国エリア全域で利用されています。
Car Life Beautyでコーティング屋としての成功を目指そう
コーティング屋として経営を安定させるには、施工技術だけでなく経営に関する知識やノウハウが欠かせません。
Car Life Beautyであれば、一般的な経営知識を身に着けるだけでなく、18年のコーティング屋さんとしての成功ノウハウや専門マーケティングについて学べます。
同じ市場で活躍する企業会員との意見交流会もあるため、最新トレンドの流れにも素早く対応できます。コーティング職人として独立を検討している方は、一緒に学び安定した経営を実現させましょう。